
7Artisansから登場したAF 135mm F1.8 Maxは、Lマウント・ソニーEマウント・ニコンZマウントに対応するフルサイズ用の大口径中望遠レンズです。135mm F1.8というスペックは、ポートレート撮影で高い人気を誇る一方、高性能なAFや優れた光学設計が求められるため、これまで比較的高価な製品が中心でした。
今回のレビューでは、Richard WongがLマウント版を使用し、ビルドクオリティから画質、AF性能まで実写を交えて徹底検証。約700ドルという価格でどこまで実用性を備えているのか、詳しく紹介されています。
この記事のポイント
- 開放F1.8から十分な解像力と美しいボケを実現
- 色収差が非常に少なく、価格以上の光学性能
- AF性能はポートレート向けだが動体撮影には物足りない
動画のおおまかな内容
① 開放F1.8から十分な解像力と美しいボケを実現 本レンズ最大の魅力は、開放F1.8から非常に高い描写性能を発揮することです。中央だけでなく周辺部までシャープで、F2.8以降はさらに安定した解像感が得られます。 また、135mm F1.8ならではの大きなボケ量も特徴で、全身ポートレートでも背景を大きくぼかし、被写体を際立たせることができます。ボケは輪郭が硬すぎず滑らかで、猫目ボケは多少見られるものの、全体として非常に自然で美しい描写と評価されています。
② 色収差が非常に少なく、価格以上の光学性能 価格を考えると最も驚かされた点として挙げられているのが色収差の少なさです。 高コントラストなシーンでもパープルフリンジはほとんど確認できず、以前使用していたニコンの135mm F2 DCと比較しても大きく改善されているとのこと。また歪曲収差も非常に少なく、ポートレートだけでなく風景やスナップでも安心して使える光学性能に仕上がっています。
③ AFはポートレート向け、動体撮影には物足りない AFにはSTMモーターを採用しており、動作音は静かですが、速度は最新の純正レンズほど高速ではありません。 静止した被写体やポートレートでは十分実用的な性能ですが、スポーツや動きの速い被写体ではピントを迷う場面もありました。一方で動画のAF追従は比較的スムーズで、ゆっくり動く被写体であれば問題なく撮影できると評価されています。今後のファームウェアアップデートによる改善にも期待が寄せられています。
ビルドクオリティは高く、所有感も十分
鏡筒のほとんどが金属製で、高級感のあるしっかりした作りとなっています。重量は約1kgと軽量ではありませんが、135mm F1.8としては標準的なサイズです。
絞りリングやAF/MFスイッチの操作感も良好で、USB-Cポートによるファームウェアアップデートにも対応しています。一方で、レンズフードの着脱がやや固いことや、レンズキャップのデザインには改善の余地があると指摘されています。
逆光耐性やフォーカスブリージングには課題も
画質全体の完成度は高いものの、逆光では状況によってフレアが発生しやすく、フォーカスブリージングも比較的大きめです。
そのため、動画撮影を重視するユーザーや逆光シーンを多用するユーザーは、この点を理解した上で選ぶ必要があります。ただし、ポートレート用途ではこれらが大きな欠点になるケースは少ないという印象です。
編集部コメント
7Artisans AF 135mm F1.8 Maxは、「純正レンズ並みのAF性能」を求めるユーザーにはやや物足りない部分があるものの、それを補って余りある描写性能と価格競争力を備えた一本と言えます。
特に、美しいボケ味、高い解像力、優れた色収差補正は、この価格帯では非常に魅力的です。LマウントではAF対応レンズの選択肢がまだ多くないことを考えると、本レンズはポートレート撮影を楽しみたいユーザーにとって有力な候補となるでしょう。
動体撮影よりも人物撮影をメインに考えているのであれば、コストパフォーマンスの高い135mm F1.8レンズとして十分に検討する価値がある製品です。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。
参考記事:7Artisans AF 135mm f/1.8 Max L-mount lens review by Richard Wong
※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。















