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ニコン創業109周年 世界を魅了し続ける日本の光学技術の軌跡

ニコン創業109周年 世界を魅了し続ける日本の光学技術の軌跡

Nikonは2026年7月25日をもって創業109周年を迎えました。1917年、日本光学工業株式会社として設立された同社は、東京計器製作所の光学計器部門、岩城硝子製造所の反射鏡部門、藤井レンズ製造所が統合し、日本の光学産業の基盤を築く目的で誕生しました。

創業当初は光学ガラス、レンズ、距離計、顕微鏡といった精密機器の生産に注力していましたが、時を経てカメラ事業へと進出。NIKKORレンズの誕生、そして歴史的なカメラ「Nikon F」の登場により、世界中のプロフェッショナル写真家から支持されるブランドへと成長を遂げました。その道のりは、数々の革新的な製品と技術で写真・映像文化を形作ってきた歴史そのものです。

この記事のポイント

  • Nikonが2026年7月25日に創業109周年を迎えた。
  • 1917年の創業から、NIKKORブランドの確立、初のカメラ発売、プロ用一眼レフNikon Fの登場、デジタル一眼レフD1、Zマウントミラーレスシステム、そしてRED Digital Cinema買収まで、重要な節目を多数経験。
  • 朝鮮戦争でLIFE誌の写真家がNIKKORレンズを使用し、その卓越した性能を世界に知らしめた。
  • アポロ計画から国際宇宙ステーション(ISS)でのデジタル一眼レフ使用まで、宇宙開発にも貢献。
  • 現在の社名「Nikon」は、もともと1946年に登場した小型カメラのモデル名が起源。
目次

Nikon、創業109周年を迎える

Nikonは2026年7月25日に創業109周年を迎えました。同社のルーツは、1917年7月25日に東京で設立された日本光学工業株式会社にあります。これは、東京計器製作所の光学計器部門、岩城硝子製造所の反射鏡部門、そして藤井レンズ製造所が合併して誕生したもので、当時の日本が光学産業の国内基盤を構築する重要な時期に設立されました。初期の事業は、光学ガラス、レンズ、距離計、顕微鏡、その他の精密機器の製造に重点を置いていました。

Nikonの歴史を彩る主要なマイルストーン

日本光学工業の誕生と光学産業の礎

日本光学工業株式会社は、三菱財閥の岩崎小彌太が主導し、東京計器製作所の光学計器部門、岩城硝子製造所の反射鏡部門、藤井レンズ製造所が統合されて設立されました。創業当初の主要製品は距離計、双眼鏡、顕微鏡であり、この時点ではカメラの製造は計画に含まれていませんでした。

NIKKORブランドの確立とカメラ事業への進出

1930年代初頭にレンズのブランドとして「NIKKOR」が導入され、1932年には商標登録されました。「NIKKOR」の名称は、日本光学の略称である「NIKKO」に、当時の写真レンズ名によく使われた接尾辞「R」を組み合わせたものです。その後、手作業で製造された初の航空写真用レンズ「Aero-NIKKOR」が誕生しました。

同社が初めてカメラを発売したのは1948年の「Nikon Model I」でした。さらに、1959年には伝説的な一眼レフカメラ「Nikon F」を発表し、数十年にわたりプロフェッショナル35mm写真の象徴的な存在となりました。

世界を席巻したNikon Fとプロ写真の歴史

1959年4月に発表されたNikon Fは、Nikon初のSLRカメラであり、当時最も先進的なカメラの一つでした。交換可能なプリズムとフォーカシングスクリーン、被写界深度プレビュー、ミラーアップ機構、大型バヨネットマウント、チタン製フォカルプレーンシャッター、そして完全着脱式の裏蓋といった機能を一台のカメラに統合した点で革新的でした。「F」という名称は、当初予定されていた「reflex」の頭文字がアジアの多くの言語で発音しにくいという理由から選ばれたという説がありますが、これはNikonによって正式に確認されたものではありません。

また、1950年には朝鮮戦争をきっかけに、LIFE誌の著名な写真家デビッド・ダグラス・ダンカンがNikonのレンズをLeitzやZeissのレンズと比較し、その優位性を認めて戦地で使用しました。その結果撮影された写真が世界に衝撃を与え、NIKKORレンズはプロの写真家の間で広く認識されるようになりました。

Nikon F3は1980年にリリースされ、NASAに供給されたスペースシャトル用の単眼レフカメラの基盤となりました。

デジタル時代への移行と最新の展開

Nikonは、1999年に初のプロフェッショナルデジタル一眼レフカメラ「D1」を発売し、デジタル時代へと本格的に移行しました。2009年には、Nikonは11台のD3Sデジタル一眼レフカメラと7本のAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDレンズをNASAに供給し、国際宇宙ステーションでの画像記録に貢献しました。これにより、アポロミッションでのフィルムカメラから始まったNikonと宇宙探査の関係は、完全にデジタル化されました。

近年では、2018年にZマウントミラーレスシステムを投入し、新たな時代の到来を告げました。さらに、2024年にはRED Digital Cinemaを買収し、その後のNikon ZRシネマカメラの発表により、映像制作分野への本格的な進出も示されました。

「Nikon」名称の公式化

「Nikon」という名称は、1946年9月に新しい小型カメラのモデル名として採用されたのが始まりです。これは日本光学工業の略称である「NIKKO」に「n」を加えて、より男性的な印象を与えるために考案されました。そして、1988年4月、日本光学工業株式会社は、その名を世界に知らしめたカメラのブランド名に合わせて、正式に「Nikon Corporation」へと社名を変更しました。

編集部コメント

Nikonは1917年の創業から109年という長い歴史の中で、日本の光学産業の発展とともに歩んできました。精密光学機器メーカーとして始まり、世界を舞台にしたLIFE誌の写真家によるNIKKORレンズの評価確立を経て、カメラメーカーとしての地位を不動のものとしました。特に「Nikon F」の登場はプロフェッショナル写真の世界を大きく変革し、その後も「D1」でのデジタル化、Zマウントシステムでのミラーレス市場への参入と、常に時代の変化に対応し、革新を続けてきたことがうかがえます。

宇宙開発におけるNASAとの協力関係も、Nikonの技術力の高さを示す象徴的なエピソードです。最近では、RED Digital Cinemaの買収とNikon ZRシネマカメラの発表が報じられており、写真だけでなく映像制作分野においてもNikonが新たな存在感を示そうとしていることが伺えます。創業から現在に至るまで、Nikonはその技術力と製品によって写真・映像文化の発展に寄与してきました。今後のNikonがどのような製品を生み出し、どのような展開を見せるのか、引き続き注目していきたいと思います。

本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。

参考記事:Today Nikon celebrates its 109th anniversary!

※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。

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