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DJI Osmo Pocket 4Pに搭載LOFICセンサー 17ストップを実現。デュアルゲイン方式の課題を解決

DJI Osmo Pocket 4P

DJIは先日、新しいOsmo Pocket 4Pを発表しました。この製品は、LOFIC技術を搭載した1インチセンサーを特徴としており、映像業界で大きな注目を集めています。

LOFIC、すなわちLateral Overflow Integration Capacitorは、通常のセンサーではクリップしてしまう余剰電荷を蓄積するための追加コンデンサーを利用する技術です。これにより、大幅に多くのハイライト情報を保持することが可能になります。

独立したテストでは、この技術が非常に高いダイナミックレンジを実現していることが示されており、今後のセンサー技術の進化において重要な一歩となる可能性が指摘されています。

この記事のポイント

  • DJI Osmo Pocket 4PがLOFIC技術搭載1インチセンサーを採用
  • CineDの実測で最大17.2ストップの高ダイナミックレンジを実現
  • LOFICはデュアルゲイン方式の課題を回避し、単一露光でハイライトを拡張
  • Sonyも既にLOFIC技術を搭載したセンサー「LYTIA L910」を発表済み
  • LOFIC技術の大型センサーへの適用が今後の主要な焦点
目次

DJI Osmo Pocket 4Pに搭載されたLOFIC技術

DJIが発表したOsmo Pocket 4Pには、LOFIC(Lateral Overflow Integration Capacitor)という新技術を組み込んだ1インチセンサーが採用されています。この技術は、通常のセンサーでは飽和してしまう過剰な電荷を保持するための追加コンデンサーを使用することで、ハイライト部の情報をより多く保存することを可能にします。

CineDによる実際のテスト結果によると、Osmo Pocket 4Pは信号対ノイズ比2(SNR = 2)で16ストップ、SNR = 1では17.2ストップという非常に高いダイナミックレンジを達成しています。

LOFIC技術の優位性

LOFICは、ダイナミックレンジを向上させるために一部のSony製センサーに採用されているデュアルゲイン技術とは異なるアプローチを取っています。デュアルゲイン方式では、リードアウト速度、処理能力、または利用可能な記録モードにおいて妥協が生じる場合があります。これに対しLOFICは、単一の露光内でハイライト側の記録容量を拡張するため、マルチ露光HDRで発生しうる時間差の問題を回避できるとされています。

CineDのテストでは、Osmo Pocket 4Pの広角カメラが11ミリ秒のセンサーリードアウト速度を記録しており、ローリングシャッター効果を適切に抑えることに貢献しています。

LOFICセンサーの製造元とSonyの動き

DJIのこのセンサーは、OmniVisionが製造していると報じられています。OmniVisionは米国に本社を置く企業ですが、中国のWill Semiconductorの傘下にあります。

一方で、Sonyもこの新しい技術の動きに乗り遅れてはいません。Sonyは6月に、LOFIC技術を搭載した50メガピクセルのセンサー「LYTIA L910」を発表しています。このLYTIA L910は、LOFICとTriple Conversion Gain HDR技術を組み合わせており、100dBのダイナミックレンジを持つとされています。

今後のセンサー技術の展望

LOFIC技術の今後の展開で注目されるのは、Sonyがこの技術をAPS-C、フルフレーム、そして中判センサーといったより大型のセンサーへ、いつ、どのようにスケールアップできるかという点です。LOFICが大型センサーにおいても同様の効果を発揮するのか、あるいはピクセルサイズの増大に伴ってその利点が薄れ、経済的な合理性が低下するのかはまだ明らかになっていません。

しかし、例えば将来のSony A1 IIIに50メガピクセルのLOFICセンサーが搭載され、広いISO感度範囲で2ストップのダイナミックレンジ向上を達成しつつ、極めて高速なリードアウト速度を維持できるとしたら、それは大変な性能を持つカメラとなるでしょう。

編集部コメント

DJIがOsmo Pocket 4PにLOFIC技術を搭載したことで、高ダイナミックレンジと高速リードアウトを両立させる新たなセンサー技術が注目を集めています。従来のデュアルゲイン方式の課題を回避し、単一露光でハイライト情報を効率的に捉えるLOFICは、映像表現の幅を広げる可能性を秘めていると言えるでしょう。特に、CineDの実測で17ストップを超えるダイナミックレンジを達成している点は、クリエイターにとって大きな魅力となります。

この技術開発はDJIだけでなく、SonyもLOFIC搭載センサーを発表していることから、今後のカメラ・映像機材市場における主要メーカー間の技術競争がさらに激化することが予想されます。特に、LOFIC技術がAPS-C、フルフレーム、中判といった大型センサーにどれだけ効果的に、そして現実的なコストで応用されるかが、今後の製品展開の鍵となるでしょう。大型センサーへの展開が実現すれば、プロフェッショナル用途のカメラや映像機器の性能に大きな影響を与えることが期待されます。

本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。

参考記事:DJI’s LOFIC Sensor Revolution: 17 Stops Without the Dual-Gain Trade-Offs!

※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。

カメラ基本情報

メーカー
DJI
品番・型番
Osmo Pocket 4P
センサーサイズ
1インチ CMOS
有効画素数
約3700万画素
ボディ内手ぶれ補正
あり
最大動画解像度
4K
LOG撮影
あり
RAW動画
なし
防塵防滴
なし
モニター
2.0インチ
重量
約230 g
サイズ
63.3 × 159.5 × 33.5 mm
バッテリー持続枚数
最大約210 分
カードスロット
microSD
外部マイク端子
なし
ヘッドフォン端子
なし
HDMI端子
なし

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