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クリストファー・ノーラン監督『オデッセイ』でPentax 6×7をビューファインダーに転用

クリストファー・ノーラン監督『オデッセイ』でPentax 6×7をビューファインダーに転用

映画監督クリストファー・ノーラン氏は、15-perf 65mm/70mm IMAXフィルムをはじめとする大型フォーマットフィルムへの深いこだわりで知られています。しかし、彼の壮大な映像表現を支える舞台裏のツールについては、あまり知られていないかもしれません。それが、改造されたPentax 6×7中判スチルカメラを監督用ビューファインダーとして活用するという独自のアプローチです。

ノーラン監督のチームは、『The Odyssey』を含むIMAX作品の撮影において、長年にわたり改造したPentax 6×7を監督用ビューファインダーとして使用してきました。このカメラはIMAXマウントが取り付けられ、実際のIMAXレンズを装着できるようにすることで、大型の15-perfフレームとほぼ完全に一致する視界を提供したと報じられています。

Pentax 6×7のネガサイズがIMAXカメラのアパーチャーと驚くほど近似していたことが、この旧式中判一眼レフカメラをフレーミングツールとして効果的かつ実用的な選択肢にしたとされています。

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この記事のポイント

  • クリストファー・ノーラン監督がPentax 6×7中判カメラを改造して使用。
  • IMAX作品の監督用ビューファインダーとして活用されていた。
  • Pentax 6×7のイメージサイズがIMAXフォーマットに極めて近い点が採用の決め手。
  • IMAXレンズを直接装着できるようマウントを改造。
  • 改造後もスチルカメラとして機能し、必要に応じて静止画の記録も可能。
目次

Pentax 6×7が選ばれた理由

監督用ビューファインダーは、映画監督や撮影監督が、大型の撮影カメラ全体を持ち運ぶことなく、フレーミング、レンズ選択、構図を迅速に確認するためのツールです。従来の光学式ビューファインダーは様々なフォーマットや焦点距離を近似的に表示しますが、IMAXのような特殊な大型フォーマットの作業においては、より高い精度が求められました。

Pentax 6×7(および後継の67)は、約56 × 70 mmのネガサイズを生成します。このサイズと比率は、IMAXカメラのアパーチャー(約52.6 × 70.4 mm)と驚くほど近く、ほぼ一致します。このため、Pentax 6×7に実際のIMAXレンズを装着することで、ビューファインダーを通して見える画角が、巨大なIMAXカメラが捉える映像と極めて正確に合致する結果が得られたとされています。

改造の詳細と実用性

ベテランIMAX撮影監督のJames Neihouse, ASCは、『The Wandering DP Podcast』でこのソリューションについて次のように説明しています。

私たちはPentax 6×7スチルカメラをIMAXマウントで改造し、それを監督用ビューファインダーとして使っていました。…同時に、それで素晴らしいスチル画像を撮影することもできたのです。

この改造は概念的にはシンプルです。元のPentaxレンズマウントをIMAXマウントに交換またはアダプターで適合させ、純正のIMAXレンズが取り付けられるようにするものです。カメラは、大型で明るいフォーカシングスクリーンと、交換可能なファインダー(プリズムまたはウエストレベル/チムニー)を維持したまま機能します。また、120/220フィルムカメラとして完全に機能するため、必要に応じて参照用や記録用にスチル画像を撮影することも可能でした。

編集部コメント

クリストファー・ノーラン監督の作品は常にその映像美と没入感で観客を魅了しますが、その背景には徹底した技術へのこだわりと独自の工夫が存在することが、今回の情報から改めて浮き彫りになりました。デジタル技術が進化し続ける現代において、あえて数十年前の中判フィルムカメラであるPentax 6×7を改造し、IMAX撮影の重要なプレビジュアライゼーションツールとして活用していた事実は、非常に興味深いと言えます。

特に注目すべきは、Pentax 6×7のフィルムフォーマットが、IMAXカメラの巨大なアパーチャーサイズと偶然にも近いという発見です。この偶然が、既存の機材を最大限に活用し、かつてない精度でフレーミングを確認するというクリエイティブな解決策を生み出しました。これは、単に最新機材を導入するだけでなく、目の前にあるツールをいかに目的のために最適化するかという、映画製作における探求心と工夫の精神を象徴しているのではないでしょうか。旧世代のカメラが、現代の最先端映画製作で予想外の役割を果たす事例として、映像業界関係者やカメラ愛好家にとって、今後の機材選びや活用方法に新たな視点を提供するかもしれません。

本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。

参考記事:Christopher Nolan modified a Pentax 6×7 medium format camera to serve as a director’s viewfinder for The Odyssey movie

※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。

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