
Amazon Prime配信ドキュメンタリー「Andata e Ritorno」でBlackmagic Design製品が活用
Blackmagic Designは、Amazon Prime Video(イタリア)で配信されているドキュメンタリー作品「Andata e Ritorno」の制作で、同社のカメラやポストプロダクションツールが活用された事例を紹介しました。
撮影にはBlackmagic URSA Cine 12K LF、編集・カラーグレーディングにはDaVinci Resolve Studio、制作チーム間の共同作業にはBlackmagic Cloudが使用され、撮影から仕上げまで効率的なワークフローが構築されたとしています。
この記事のポイント
- 「Andata e Ritorno」の制作でBlackmagic Design製品を活用
- URSA Cine 12K LFで約12TBのBlackmagic RAW映像を撮影
- Blackmagic Cloudを利用し、ローマとフィレンツェで共同編集を実施
- DaVinci Resolve StudioのAI機能やカラーグレーディング機能を活用
- 編集からVFX、カラーグレーディングまでをDaVinci Resolve Studioで完結
撮影から編集までBlackmagicワークフローを採用
「Andata e Ritorno」は、イタリア国鉄(Trenitalia)のために制作されたドキュメンタリー作品で、イタリア各地を旅する列車の乗客の日常や人生を描いています。
撮影監督のDavid Becheri氏は、Blackmagic URSA Cine 12K LFで約12TBのBlackmagic RAW映像を収録。制作チームがローマとフィレンツェに分かれていたため、Blackmagic Cloudを利用して共有プロジェクトを運用し、DaVinci Resolve Studio上で共同制作を行いました。

プロキシやAI機能を活用して編集作業を効率化
編集では、カメラ内プロキシを利用することで、オリジナルデータの転送完了前から編集作業を開始。後からRAWデータへ再リンクすることで、撮影と並行して編集を進めることができたとしています。
また、スマートビンやカスタムメタデータ、顔認識、オーディオ文字起こし機能を活用し、大量のインタビュー映像を効率よく整理・検索したと紹介されています。

VFXやカラーグレーディングもDaVinci Resolve Studioで完結
VFXでは、Magic MaskやIntelliTrackを活用し、不要な人物や機材の除去、駅の時刻表の差し替え、背景の修正などを実施しました。列車内で撮影した映像の手ブレ補正には、カメラに記録されたジャイロスコープのメタデータも利用されています。
カラーグレーディングでは、DaVinci Wide GamutおよびDaVinci Intermediateで作業し、最終的にRec.709 Gamma 2.4で書き出しました。RAWデータを活用することで、車内と車窓の大きな明暗差や人物の肌色を自然に調整したほか、一部の昼間のシーンを夜のシーンとして仕上げる処理も行われています。

最終納品は4K DCPと2K DCPで制作
作品はKakadu JPEG 2000圧縮による4K DCI Flat DCPとしてマスタリングされ、劇場上映向けに2K DCPも制作されました。最終仕上げではFilmboxを使用し、より自然で映画的な質感を加えたとしています。
編集部コメント
本事例では、Blackmagic URSA Cine 12K LFによる撮影から、Blackmagic Cloudを活用した共同編集、DaVinci Resolve Studioによる編集・VFX・カラーグレーディングまで、一連の制作工程がBlackmagic Designのソリューションで構築されています。特に、プロキシを利用した並行編集や、Magic Mask、顔認識、文字起こし機能などを組み合わせることで、大量の素材を効率的に扱っている点が特徴です。クラウドを活用した遠隔共同制作を含め、映像制作のワークフロー事例として参考になる内容と言えるでしょう。
画像:Blackmagic Designニュースリリース
参照:Blackmagic Design最新ニュース
※掲載画像はメーカー公開のニュースリリースより引用しています。
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